ちなみにショパールがどのようなブランドかを簡単に解説すると、1860年、ルイ-ユリス・ショパールによってスイス ジュラ地方ソンヴィリエに創業された老舗です。2020年には創業160周年を迎えました。ショパールが手掛ける高品質な時計はヨーロッパの王侯貴族に愛され続け、1920年にはジュネーブに本社を移転させています。
しかしながら1963年、後継者が途絶えたことでドイツの高級ジュエラー・ショイフレ家に経営が引き継がれました。1976年には、文字盤上でダイヤモンドが美しく動くハッピーダイヤモンドをリリース。薄型クォーツ式腕時計が時計業界のシェアを大きく占めていたこともあり、上質な宝飾ウォッチの担い手として人気を博しました。
その後、機械式時計が復権を果たした1990年代に入ると、ショパールはいち早く自社開発ムーブメントの製造に着手しました。そうして1996年に誕生した「L.U.C」。これは創業者のイニシャルであり、かつてのショパールのウォッチの文字盤にも記されていたロゴです。1996年に生み出されたL.U.Cは、自動巻きムーブメントでありながらもマイクロローターを採用することで上品は薄さを保ちながらも、高精度と高性能を保持する名機でした。
これを皮切りに宝飾ウォッチのみならず本格機械式ウォッチでも名を馳せていき、時計業界でも宝飾業界でも特別な輝きを放つ存在です。
Cal.96.03-L
※このムーブメントはL.U.C初号機にあたるCal.1.96の量産型Cal.3.96。マイクロローターを用いることで自動巻きでありながら
時計コピー薄型を実現している。22K製ローターやコート・ド・ジュネーブ仕上げが名門らしい美しさを醸し出す。
ちなみに時計業界にはカリテ・フルリエと呼ばれる、きわめて厳格な品質規格が存在しますが、これはショパールとボヴェ、そしてパルミジャーニ・フルリエがともに協定し、設立した経緯があります。ショパールの一部の上位モデルにはこのカリテフルリエが認定されており、時計業界でショパールが特別な立ち位置を占める一つの要因となっております。
さて、そんなショパールが2019年に打ち出したラグジュアリースポーツウォッチ「アルパインイーグル」。
ショパールはこれまで「ミッレミリア」などレーシーなコレクションを手掛けてはいたものの、スポーツラインはそこまで多くありませんでした。しかしながらアルパインイーグルには、実はモデルが存在していると言います。それは、1980年代の「サンモリッツ」です。