高級時計の駆動方式と言えば、機械式が真っ先に想起されることだろう。長い歴史を持ち、主ゼンマイのほどける力を使って時を刻む機械式時計は、ロマンにあふれるアイテムだ。しかしクォーツウォッチもまた、機械式に同じく人類の英知の結晶である。また、高い精度で駆動し、かつ定期的に主ゼンマイを巻き上げる必要もなく正確に動くクォーツウォッチは、ビジネスシーンでの着用を想定した際に、より望ましい選択肢にもなりうる。
今回はそんなクォーツウォッチより、40代以上の男性にふさわしい、高級感あふれるモデルを紹介したい。各社の技術やデザイン性を堪能できる名作たちに、ぜひともご注目いただきたい。
グランドセイコーの中でもベーシックなデザインのモデルがそろう「ヘリテージコレクション」。本作は、その中にラインナップされるクォーツモデルだ。搭載するCal.9F62は、年差±10秒という高精度に加え、瞬間日送り機能、グランドセイコーらしい太く堂々とした針を回すためのツインパルス制御モーター、精度調整が可能な緩急スイッチ、輪列の保護と補油性を高めるスーパーシールドキャビンを備えた、世界最高レベルのクォーツムーブメントだ。
ダイアルには、グランドセイコーのスプリングドライブモデルとクォーツモデルが製造されている「信州 時の匠工房」から望む、穂高連峰に見られる風に吹かれた雪面をモチーフとした型打ちパターンと銀めっきが施され、光の当たり具合によってさまざまな表情を見せる。凛とした時分針やインデックス、そしてブルースティールの秒針が、静かな雪面にアクセントを加えている。
直径37mmのコンパクトなケースは、スーツ着用時にもふさわしい。ケースとブレスレットには、同社が独自に開発した耐傷性に優れ白く輝くチタン合金、ブライトチタンが採用されている。
「スピードマスター」や「シーマスター」などのスポーツウォッチが注目されがちなオメガだが、40代以上の男性には、上品な「コンステレーション」にもご注目いただきたい。今回紹介するのは、1982年に登場したコンステレーション “マンハッタン”のデザインを受け継ぐモデルだ。ベゼルの左右に配した爪や、ブレスレット一体型のケース構造が特徴的である。
サンブラッシュ仕上げのブラックダイアルには、コンステレーションを象徴する星が輝き、6時位置には日付表示が配されている。針とインデックス、ブランドロゴと星は18Kホワイトゴールド製であり、その輝きが審美性と視認性を向上させている。
ベゼルには爪とともにローマ数字が配され、上品な印象を与える。エンボス加工によってケースバックに刻まれているのは、コンステレーションを象徴するデザインのひとつ、天文台だ。
搭載するCal.4564は、ロジウムめっき仕上げの高精度なクォーツムーブメント。電池寿命は約25カ月であり、電池切れインジケーターを備えている。
太陽光や室内の照明を電力に変換し駆動する、定期的な電池交換が不要な光発電機能が、「エコ・ドライブ」だ。「エコ‧ドライブ ワン」は、この機能を搭載した厚さわずか1mmの極薄ムーブメントを搭載したコレクションだ。ケース自体の厚みも4.5mmに抑えられ、ブラックのワニ革ストラップと相まって、フォーマルシーンにもふさわしいドレスウォッチに仕上げられている。
ダイアルは、ストラップのカラーに調和した艶やかなブラック。針とインデックスはゴールドカラーに仕上げられ、6時位置にはスモールセコンドが配されている。12時位置にはブランドロゴがあるのみというミニマルなデザインが、クラシカルな印象をもたらす。
ケースはステンレススティール製。独自の表面硬化技術であるデュラテクトを施し、耐傷性を高めつつ、落ち着いたイエローゴールドカラーであるアンバーイエローに仕上げている。
スモールセコンド式のレイアウトと薄型ケース、ワニ革ストラップを組み合わせた本作は、最新技術を採用しつつも往年のドレスウォッチを想起させるような上品さが魅力のモデルだ。
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